三井住友銀行ビジネスセレクトローンの審査は厳しい？特徴や注意点についても詳しく解説！

事業の運営に欠かせないものがお金。

先立つものにはお金が必要であり、事業の運営に必要なものには全てお金が関わってきます。

お金を揃えることが出来る事業が継続への絶対的条件となるのです。

そこで事業運営に必要なお金を工面するのに役立つのがビジネスローン。この記事では、ビジネスローンの特徴や使い方、審査に通る方法について解説していきます。

ビジネスローンの中でも特におすすめなのが、三井住友銀行の「ビジネスセレクトローン」です。

ビジネスセレクトローンでは最大1億円まで融資可能、スピード対応で中小企業者を徹底的にサポートします。

	AGビジネスサポート 「事業者向けビジネスローン」	GMOあおぞらネット銀行 「あんしんワイド」	三井住友銀行 「ビジネスセレクトローン」
融資時間	最短即日	最短2営業日	1ヶ月程度
融資限度	50万円～1,000万円	～1,000万円	〜1億円
金利	年3.1%～18.0%	年0.9%～14.0%	ー
必要書類	決算書 代表者身分証 など	入出金明細	登記簿謄本 決算書2期分 印鑑証明書 など
担保	不要	不要	不要
オンライン	可能	可能	不可
申込方法	AGビジネスサポート 公式サイト	あんしんワイド 公式サイト	三井住友銀行 公式サイト

三井住友銀行のビジネスセレクトローンとは？

金融機関では、中小企業向けの事業融資を取り扱っていることが多いですが、三井住友銀行でも「ビジネスセレクトローン」と呼ばれる、中小企業を対象にした金融商品を取り扱っています。

ビジネスセレクトローンで受けた融資は、運転資金や設備資金として利用できるだけでなく、決算・賞与資金としても利用可能です。

担保の設定なしで融資を受けられますが、担保を差し入れることで利用限度額の上限が上がる(詳しくは後述)ので、より多くの金額を調達する必要がある場合は、担保を設定することも検討するとよいでしょう。

保証に関しては第三者保証は不要ですが、代表取締役全員の連帯保証が求められます。

融資を受けた後は元金均等返済で返済していき、借入期間は最長で7年です。

据置期間の設定も可能なので、資金繰りと相談しながら据置期間を設定すべきかどうかを決めましょう。

支店で申込みが可能ですが、一部の窓口では取り扱いがないので、利用を検討する場合は最寄りの三井住友銀行の店舗で事前に確認しておくのが賢明です。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンの特徴

事業性資金の融資を受けられる金融商品は数多くあるので、三井住友銀行のビジネスセレクトローンを利用すべきかどうかは、ほかのビジネスローンと比較検討したうえで判断する必要があります。

自社に適したビジネスローンを選ぶためには、各ビジネスローンの特徴を把握しておかなければなりません。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンの特徴を以下で詳しく紹介しましょう。

借入限度額が高い

ビジネスセレクトローンの借入限度額は1億円で、これはビジネスローンとしてはかなり高めの金額設定です。

また、ビジネスセレクトローンは担保の設定なしで利用できますが、不動産を担保として設定することで、最大3億円までの借入が可能になります。

もともと高めの金額設定がより一層高くなるので、どのような資金需要にも対応できるでしょう。

実際に借り入れられる金額は審査により決定されるので、希望した金額をそのまま借り入れられるとは限りませんが、3億円まで融資を受けられる可能性があるのは、非常に魅力的です。

比較的金利が低い

ビジネスセレクトローンで適用される金利は、変動金利の場合、2.125％～です。

ビジネスセレクトローンは高めの借入限度額が特徴のローンでもありますが、多額の借入を行うと、金利の影響をより受けやすくなります。

2.125％～という金利は、ビジネスローンの中では比較的低いほうなので、返済負担をそこまで気にせずに融資を受けられるでしょう。

また、変動金利ではなく固定金利での融資も可能であり、各種金利優遇制度も設けられています。

実際に適用される金利は、借入限度額と同じように三井住友銀行による審査の結果で決められますが、低めの金利で借入ができる可能性があるので、まとまった金額を借り入れたい場合には優先的に検討したいローンといえそうです。

メガバンクなので安心感がある

事業に必要な資金を借り入れる場合、限度額はいくらか、適用金利はどれくらいか、といったことももちろん重要ですが、「どこから借り入れるか」ということも重要なポイントのひとつです。

事業資金の借入は個人で行う借入よりも金額が大きくなりがちなので、安心できる相手から借りたいと思うのが、自然でしょう。

適用金利が低く多額の融資を受けられるローンは、三井住友銀行のビジネスセレクトローン以外にも、おそらくあると思います。

ただ、そういったローンの中から実際に借り入れるローンを決める必要があるとなったときに、「三井住友銀行」というメガバンクの看板は、非常に大きな決断要素になりえるでしょう。

安心感のある取引を行いたいと考えたときに、三井住友銀行ビジネスローンはこれ以上ないローンといえます。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンの審査基準

上述したように、三井住友銀行ビジネスセレクトローンは適用金利が低めでまとまった金額の借入が可能な、非常に優れたローンです。

ただし、三井住友銀行ビジネスセレクトローンには利用するためにいくつか条件が設けられているので、その条件をクリアしなければ利用できません。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンの審査基準を以下で詳しく説明します。

業歴2年以上で決算書3期分を提出

三井住友銀行ビジネスセレクトローンは、業歴2年以上で決算書3期分を提出できる法人でなければ、利用できません。

金融機関が融資を行うにあたって重視するのは、「事業の安定性」およびそこから推測できる「利益・返済の安定性」です。

業歴が短すぎると、事業の安定性を判断するのが難しいという判断から、三井住友銀行では「業歴2年以上」を条件として定めたのだと考えられます。

事業性融資の中には、創業したばかりや業歴1年未満の法人でも利用できるものもありますが、残念ながらビジネスセレクトローンでは、そういった法人は対象になっていません。

なお、業歴が2年だと決算書3期分は提出できませんので、その場合は決算書2期分の提出でOKです。

最新の決算で債務超過ではない

最新の決算で債務超過ではないことも、三井住友銀行ビジネスセレクトローンを利用するための条件です。

「債務超過である=財務の健全性が疑わしい」と判断されるため、ビジネスセレクトローンは利用できません。

ビジネスローンの中には、債務超過であっても利用できるものもありますが、ビジネスセレクトローンは利用できないので、債務超過の法人が事業融資を受けたい場合は、ほかのローンを検討する必要があります。

ただし、申込み可否の判断の基準になるのは、あくまでも「最新の決算」です。

一昨年までが債務超過であっても、昨年度の決算で債務超過でさえなければ、ビジネスセレクトローンへの申込みは可能です。

税金の未納がなく窓口に来店が可能

申込み時点において税金の未納がないことも、ビジネスセレクトローンに申込むための条件として挙げられます。

事業を行ううえで発生する支出はさまざまありますが、税金はそういった支出の中でもかなり優先的に支払わなければならないものです。

その税金すら納められない状態であるということは、それだけ経営がひっ迫している可能性が高いと考えられるので、融資対象になりえないと判断されるのでしょう。

税金をきちんと支払っていることを確認したうえで、申込むようにしましょう。

また、ビジネスセレクトローンはオンラインでは申込めず、取扱窓口に来店しなければなりません。

すべての窓口で取り扱われているわけではないので、最寄りの店舗でビジネスセレクトローンを申込めるかどうか、事前に確認しておくとよいでしょう。

三井住友銀行ビジネスセレクトローン注意点

三井住友銀行ビジネスセレクトローンは、優れた特徴を多く備えたビジネスローンですが、申込むにあたって注意しておくべきこともいくつかあります。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンの注意点を以下で紹介しましょう。

ビジネスローンの中でも審査が厳しい

ビジネスローンは、個人向けのローンと比べると融資金額が大きいので、審査が厳しめに行われる傾向にあります。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンは、そんなビジネスローンの中でも、さらに審査が厳しいとされています。

「業歴2年以上」であることや「債務超過でない」ことなどが申込み条件として掲げられており、申込み時点である程度ふるいにかけられていますが、そこからさらに厳しい審査を通過しなければ、ビジネスセレクトローンでの融資は受けられません。

ビジネスセレクトローンの融資条件は魅力的なので、申込みを検討する法人は多いと思います。

ただ、審査に落ちてしまえば融資は受けられずにかけた時間や手間が無駄になってしまうので、業績や経営状況をあらためて確認して、厳しめの審査に通過できるかを客観的に判断したうえで申込むようにしましょう。

不動産担保ローンは追加で手数料が必要

ビジネスセレクトローンを利用するにあたっては、三井住友銀行からの借入経験や借入金額に応じて、以下の手数料(税込)を支払う必要があります。

	三井住友銀行での借入経験あり	三井住友銀行での借入経験なし
借入金額3,000万円未満	33,000円	77,000円
借入金額3,000万円以上	55,000円	99,000円

不動産を担保に設定して融資を受ける場合は、この手数料に加えて、不動産の(根)抵当権設定にかかる登録免許税および司法書士宛手数料等が別途必要です。

また、変動金利ではなく固定金利で融資を受ける場合は、上述した手数料以外に当初手数料として33,000円(税込)が必要で、返済条件等を変更する場合は、55,000円(税込)が必要になります。

手数料に関する条件を把握しておかなければ、想定していたよりも多くの金額を支払わなければならなくなるので、申込み前にきちんと確認しておきましょう。

提出が必要な書類が多い

三井住友銀行ビジネスセレクトローンに申込むにあたっては、以下に挙げる書類の提出が求められます。

• 決算書・税務申告書・別表・付属明細(3期分)
• 最新決算期の納税証明書(法人税・消費税、その1・3-3)
• 商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書、発行後3ヶ月以内のもの)
• 資金使途が分かる書類(設備資金の場合)

資金使途が分かる書類としては、事業計画書や設備見積書・売買契約書などが挙げられます。

ビジネスローンの中には、提出を求められる書類が本人確認書類程度のようなローンもありますが、三井住友銀行ビジネスセレクトローンでは比較的たくさんの書類を提出しなければなりません。

書類の確認に時間がかかると、その分融資を受けられるまでの期間も長くなるので、必要な書類を過不足なく準備できていることを確認したうえで、申込みを行うとよいでしょう。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンに関するよくある質問

これまでに金融機関からの融資で事業性資金を調達した経験がないと、三井住友銀行ビジネスセレクトローンには誰が申込めるのか、創業したばかりでも利用できるかなどが、イマイチ分からないかもしれません。

そこで、以下では三井住友銀行ビジネスセレクトローンに関するよくある質問に対してQ&A形式で回答していきます。

個人事業主も利用できますか？

金融機関で取り扱われているビジネスローンの中には、法人のみを対象としており、個人事業主では申込めないものもあります。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンも、法人のみを対象にしたビジネスローンなので、個人事業主では利用できません。

融資条件が魅力的で優れた特徴を数多く備えたローンではありますが、個人事業主の方が資金調達を行いたい場合は、ほかのローンを利用することを検討しましょう。

もしくは、法人化したうえであらためて申込みを検討する必要があります。

創業融資にも利用可能ですか？

ビジネスセレクトローンの利用条件のひとつに、「業歴2年以上で決算書3期分を提出可能であること」といった条件が設けられています。

そのため、ビジネスセレクトローンでは創業融資を受けることはできません。

創業融資を受けるためには、業歴に関する条件が設けられていないローンを探しましょう。

日本政策金融公庫が取り扱っている「新創業融資制度」が、創業融資としてメジャーな選択肢のひとつなので、そちらを利用するのもおすすめです。

融資に関する相談窓口はありますか？

三井住友銀行ビジネスセレクトローンに関する相談は、ビジネスセレクトローンを取り扱っている法人エリア・法人営業部で行えます。

すでに三井住友銀行と何らかの取引をしている法人であれば、そちらの窓口から相談してみるのがおすすめです。

また、三井住友銀行の法人プロモーションオフィスのフリーダイヤル「0120-16-2310」に電話をかける形でも、相談は可能です。

受付時間は月曜日～金曜日の9時～17時で、銀行休業日は除きます。

ビジネスセレクトローンは、最大3億円までの融資を受けられる可能性のあるローンなので、不安のない状態で申込みたいところでしょう。

疑問や不安がある場合は、相談窓口を積極的に活用するのが賢明です。

融資まで何日かかりますか？

三井住友銀行ビジネスセレクトローンでは、審査や融資にかかる日数を公表していません。

そのため、正式な日数は分かりませんし、申込企業の置かれている状況などに応じて、審査にかかる時間は変わることが予想されます。

申込みにあたって多くの書類の提出を求められますが、それらの書類の内容を精査して融資可否および融資金額・適用金利などを判断するためには、ある程度の時間が求められます。

緊急で融資を受けたい場合には、ノンバンクなどが取り扱っているビジネスローンを利用するのがおすすめです。

ビジネスセレクトローンでなるべく早く融資を受けたいのであれば、提出する書類に不備がないことや、三井住友銀行から何かしらの確認の連絡が来た際には速やかに対応することなどを心がけましょう。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンを有効活用して事業を進めよう！

ビジネスローンの特徴やビジネスローンの使い方を見ていきました。

事業を運営していくうえで大きな課題になるのがお金の問題です。

ビジネスローンを有効活用することによって、迅速な資金調達が可能になり、事業運営の効率が増していくでしょう。

ビジネスローンでおすすめなのが、三井住友銀行のビジネスセレクトローン。低金利で最大1億円というワイドな融資を受けることができます。また、低金利で銀行融資と遜色ない条件で利用することが可能です。

事業を運営していくには、資金調達が絶対に必要。

ビジネスローンを選ぶときは、低金利で多額の融資を受けるサービスを検討してみてください。