事業をやる上で資金調達を避けることはできません。
この記事では、楽天銀行ビジネスローンと楽天スーパービジネスローンの審査について解説します。
楽天スーパービジネスローンは、楽天グループに加盟している法人や個人事業主が利用できるビジネスローンで、以下の5種類存在します。
- 楽天市場出店店舗
- 楽天ぺイ加盟店
- 楽天トラベル参画施設
- 楽天カード加盟店
- 楽天ビジネスカードユーザー
楽天スーパービジネスローンの審査に要する日数なども紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。
銀行から資金調達を行いたいなら「GMOあおぞらネット銀行」がおすすめです。
担保が必要な銀行融資が多い中GMOあおぞらネット銀行なら原則無担保無保証で融資を受けることができます。
また申込から融資までネット完結で、決算書や事業計画も不要です。
年利0.9%から借入できる低金利の銀行融資となっています。
| AGビジネスサポート 「事業者向けビジネスローン」 | GMOあおぞらネット銀行 「あんしんワイド」 | 楽天銀行 「ビジネスローン」 | |
|---|---|---|---|
 |  |  | |
| 融資時間 | 最短即日 | 最短2営業日 | 1ヶ月程度 |
| 融資限度 | 50万円～1,000万円 | ～1,000万円 | 100万円〜1億円 |
| 金利 | 年3.1%～18.0% | 年0.9%～14.0% | ー |
| 必要書類 | 決算書 代表者身分証 など | 入出金明細 | 登記簿謄本 決算書2期分 印鑑証明書 など |
| 担保 | 不要 | 不要 | 必要 |
| オンライン | 可能 | 可能 | 不可 |
| 申込方法 | AGビジネスサポート 公式サイト | あんしんワイド 公式サイト | 楽天銀行 公式サイト |
楽天銀行のビジネスローンはざっくり2種類
金融機関やそのグループ会社では、さまざまな内容・趣旨の事業性融資商品を取り扱っていますが、楽天銀行でも「楽天銀行ビジネスローン」という事業性融資商品を取り扱っています。
また、同じ楽天グループである楽天カードでは、「楽天スーパービジネスローン」と呼ばれる事業性融資商品を取り扱っています。
後者は厳密には楽天銀行での取り扱いというわけではありませんが、これら2種類のローンをざっくりと「楽天銀行のビジネスローン」として、以下で詳しく説明しましょう。
楽天銀行ビジネスローン
楽天銀行ビジネスローンは、以下の条件を満たす法人および個人事業主が、利用できる事業性融資商品です。
- 楽天銀行の普通預金口座を有している
- 確定した決算書もしくは確定申告書3期分を提出できる
- 申込時において税金等の滞納、他金融機関からの借入の延滞がない
- 他、楽天銀行所定の審査基準を満たしている
原則として担保の提供を求められ、保証も原則として経営者、もしくは実質的支配者の方の保証を求められます。
楽天銀行ビジネスローンで借り入れたお金は、運転資金もしくは設備資金として利用できます。
借入金額は100万円以上(10万円単位)1億円以下、借入期間は5年以内で、金利は固定金利と変動金利から選択可能です。
返済方法は毎月元金均等返済と期日一括返済のいずれかから選択し、どちらの返済方法を選んでも、元本返済の据置ができます。
楽天スーパービジネスローン
楽天スーパービジネスローンは、楽天グループのサービスを利用している法人および個人事業主が利用できる事業性融資商品です。
どの楽天グループのサービスを利用しているかによって、利用できるローンの種類が若干異なります(詳しくは後述)。
自社もしくはご自身が利用する権利のある商品を選んで、申込みましょう。
楽天銀行のビジネスローンの特徴
事業のための借入はほかの銀行だけでなく、カード会社などのノンバンクでも行えるので、楽天銀行の事業性融資商品を利用すべきかどうかは、ほかの金融機関の商品と比較検討したうえで、判断しなければなりません。
楽天銀行のビジネスローンの特徴を以下で詳しく説明します。
- 楽天銀行ビジネスローンは担保があれば1億円まで
- 楽天スーパービジネスローンは種類が多い
- 楽天スーパービジネスローンは最短翌日融資
楽天銀行ビジネスローンは担保があれば1億円まで
楽天銀行ビジネスローンでは原則として担保の提供が求められますが、最大で1億円までの借入ができます。
事業資金の借入を検討する際は、必要とする金額を一度で調達できるのが望ましいものの、個人で融資を受けるケースと比べると、事業で利用する金額は大きくなりがちです。
そのため、融資を希望する金額によっては、申込みを検討できる商品の幅も狭くなってしまいますが、楽天銀行ビジネスローンの条件なら、多くの法人および個人事業主が検討できるでしょう。
実際に借入できる金額は審査の結果次第とはいえ、1億円を借り入れられる可能性があるのは、申込み側にとってはありがたいといえます。
楽天スーパービジネスローンは種類が多い
楽天スーパービジネスローンは、どの楽天のサービスを利用しているかによって、以下のような種類に細分化されます。
- 楽天スーパービジネスローンエクスプレス
- 楽天スーパービジネスローン
- 楽天ペイ加盟店様向け楽天スーパービジネスローン
- 楽天ビジネスカード保有者経営の法人様向け楽天スーパービジネスローン
楽天スーパービジネスローンエクスプレスは、楽天市場に店舗を出している法人および個人事業主が対象のローンで、楽天スーパービジネスローンは楽天トラベルまたは楽天カード加盟店が利用できます。
下の2種類に応募できるのは、それぞれ「楽天ペイ加盟店」と「楽天ビジネスカード保有者の経営する法人」です。
複数の商品への応募資格がある場合、各商品の融資条件等を比較して、自社にとってよりよいと思われるほうを選ぶとよいでしょう。
楽天スーパービジネスローンは最短翌日融資
事業性融資商品の審査には時間がかかることもありますが、楽天スーパービジネスローンは最短でその日のうちに借入ができます。
事業資金を調達しなければならないタイミングはケースバイケースですが、申込んでから3日以内や1週間以内に用意できていなければ、まずい場合もあるでしょう。
そのようなケースでは、申込んでから融資を受けられるまでに1ヵ月近くかかるような商品は、最初から選択肢にも入れられません。
適したタイミングまでに資金調達を行えそうかどうかは、ローンを検討する際に重視するポイントのひとつであり、その点において楽天スーパービジネスローンは非常に優れているといえます。
楽天銀行ビジネスローンの審査基準
楽天銀行ビジネスローンの審査基準は、公開されているわけではありません(楽天銀行に限らず、多くの金融機関では審査基準を公開していません)。
ただ、「決算書もしくは確定申告書3期分を提出可能」で「税金等の滞納、他金融機関からの借入の延滞がない」法人や個人事業主でなければ、利用できないことが分かります。
このことから、楽天銀行ビジネスローンでは事業内容の安定性や借入に対する返済の安定性が重視されていると、推測することが可能です。
ただ、楽天銀行ビジネスローンは原則として担保の提供を求められます。
担保がある場合、万が一利用者からの返済が滞ってしまっても差し押さえができるので、無担保ローンと比べると金融機関のリスクは低めといえます。
そのため、楽天銀行ビジネスローンの審査基準はハッキリとは分かりませんが、そこまで厳しくないのではないかと、推測できるでしょう。
楽天スーパービジネスローンの審査基準
楽天スーパービジネスローンの審査基準も、楽天銀行ビジネスローン同様に公開されていません。
ただし、申込み時に求められる書類は法人で「代表者の本人確認書類」と「登記事項証明書(商業登記簿謄本)」、個人事業主で「代表者の本人確認書類」と「確定申告書(原則2期分)」だけです。
提出書類があまり多くないことから、そこまで厳しい審査が行われるわけではないと推測されます。
また、楽天スーパービジネスローンは、いずれも楽天の何らかのサービスを利用している法人や個人事業主でなければ、利用できません。
楽天から見れば「お得意様」に当たるところからの申込みであるということも、審査が厳しくはなさそうだと考えられる理由のひとつです。
楽天銀行のビジネスローンの注意点
楽天銀行が取り扱うビジネスローンは、便利な特徴を数多く有している優れたローンですが、利用を検討するにあたっては注意すべきポイントもいくつかあります。
楽天銀行のビジネスローンの注意点を以下で紹介しましょう。
- 楽天銀行ビジネスローンは担保が必要
- 即日の融資は不可能
- 支払い方式にも要注意
- 不動産担保ローンは法人利用不可
楽天銀行ビジネスローンは担保が必要
楽天銀行ビジネスローンを利用するためには、原則として担保の提供を求められます。
担保としては不動産が求められるのが一般的なので、不動産を保有していない法人や個人事業主の方だと、楽天銀行ビジネスローンでは借入できない見込みが大きいでしょう。
「原則」求められるということなので、楽天銀行の判断次第では担保の提供なしで融資を受けられる見込みもありますが、その基準は分かりません。
担保として提供する不動産をあらかじめ決めたうえで申込むのが無難です。
即日の融資は不可能
楽天銀行ビジネスローンも楽天スーパービジネスローンも、即日での融資には対応していません。
資金調達を検討する場合、なるべく早く資金が必要なケースもあれば、多少時間がかかっても問題ないケースもあります。
後者であれば楽天銀行のビジネスローンは検討候補になり得ますが、前者だと楽天銀行のビジネスローンは選択肢には入れづらいでしょう。
楽天銀行のビジネスローンはどちらも便利なローンではあるので、資金調達のタイムリミットに余裕があるときに検討するのがおすすめです。
支払い方式にも要注意
楽天銀行ビジネスローンの支払い方式は毎月元金均等返済、もしくは期日一括返済なので、返済シミュレーションは行いやすいでしょう。
ただ、楽天スーパービジネスローンでは、「残高スライド定額方式With・In」と呼ばれる支払い方式を採用しています。
あまり聞きなれない支払い方式かもしれませんが、これはリボ払いでの返済方式の一種です。
「With・In」とは、リボ払いで「毎月返済する金額」として設定した金額に、手数料が含まれる支払い方式です。
毎月返済する金額とは別に手数料を支払う支払い方式は、「With・Out」方式と呼ばれます。
リボ払いは「With・Out」方式のものも多いですが、楽天スーパービジネスローンの返済シミュレーションを行うにあたっては、「With・In」方式でシミュレーションを行う必要があることに、注意しておきましょう。
不動産担保ローンは法人利用不可
楽天銀行ビジネスローンは原則として担保の提供が求められますが、その分多くの金額の融資を受けられる可能性があるローンです。
その点で言えば、楽天銀行では「楽天銀行不動産担保ローン」と呼ばれるローンも、取り扱っています。
楽天銀行不動産担保ローンの資金使途は原則自由なので、不動産を担保に預け入れることでまとまった資金を借り入れたいのであれば、楽天銀行不動産担保ローンへの申込みも視野に入るかもしれません。
ただ、楽天銀行不動産担保ローンに申込めるのは個人だけで、法人の利用は不可です。
個人事業主の方は選択肢が増えるので、それぞれのローンの特徴を比較したうえで、よりよいと感じるローンを選ぶとよいでしょう。
楽天銀行のビジネスローンに関するよくある質問
これまでに金融機関からの融資で事業性資金を調達した経験がないと、楽天銀行のビジネスローンの審査にかかる時間や金利、提出が求められる書類などについて、イマイチお分かりでないかもしれません。
そこで、以下では楽天銀行のビジネスローンに関するよくある質問に対してQ&A形式で回答していきます。
- それぞれの審査時間はどのくらいですか？
- 金利は高いですか？
- 個人事業主も融資を受けられますか？
- 必要な提出書類は何ですか？
- それぞれ限度額はいくらですか？
それぞれの審査時間はどのくらいですか？
楽天銀行ビジネスローンおよび、楽天スーパービジネスローンの審査時間はどちらも公表されていません。
ただし、楽天スーパービジネスローンの中には、最短で翌日の融資が可能なものもあることから、比較的早めに審査が完了することが推測されます。
融資を受けるにあたって、借入できるまでの時間の速さを重視し、楽天スーパービジネスローンを選ぶ法人や個人事業主の方もいるでしょう。
審査に時間がかかってしまうと、その分融資を受けられるまでの時間も長引くことになるので、必要書類の提出などをつつがなく行い、なるべくスムーズに手続きを進めることを心がけましょう。
金利は高いですか？
楽天銀行ビジネスローンの金利は「楽天銀行所定の利率」で、楽天スーパービジネスローンの金利は3.0%～14.5%です。
楽天銀行ビジネスローンでは金利に関して具体的な数値が挙げられていないため、金利を判断するのは難しいです。
楽天スーパービジネスローンは最低金利が適用されれば金利は低めといえますが、最高金利は個人向けのカードローンと同程度なので、高めといえるでしょう。
返済シミュレーションを行う場合は、最高金利に近い金利で行っておくほうが、余裕を持った返済が可能になります。
個人事業主も融資を受けられますか？
楽天銀行が取り扱っている事業性融資商品は、いずれも個人事業主でも融資が受けられます。
金融機関の事業性融資商品は、法人のみを対象にしており、個人事業主では利用できないものも少なくありません。
そのため、個人事業主の方が事業融資を受ける際に検討できる選択肢は、法人よりも少ないのが現状です。
そんな中で、個人事業主の方でも利用できる楽天銀行のビジネスローンは、個人事業主の方にとって頼もしい存在といえるでしょう。
必要な提出書類は何ですか？
楽天銀行ビジネスローンで提出が明記されている書類は、「確定した決算書もしくは確定申告書3期分」のみです。
ただ、その他にも状況に応じて、楽天銀行から書類の提出を求められる可能性はあります。
楽天スーパービジネスローンで提出が必要な書類は、法人で「代表者の本人確認書類」と「登記事項証明書(商業登記簿謄本)」、個人事業主で「代表者の本人確認書類」と「確定申告書(原則2期分)」です。
なお、業歴が浅く2期分の確定申告書が提出できない個人事業主の方でも、総合的な判断で申込みが可能な場合もあります(事業ローンセンターに要相談)。
楽天銀行ビジネスローン同様に、追加で書類の提出を求められる可能性はありますが、総じて楽天銀行のビジネスローンは、書類提出少なめで利用できます。
それぞれ限度額はいくらですか？
楽天銀行ビジネスローンの限度額は最大1億円で、楽天スーパービジネスローンの限度額は最大1,500万円です。
どちらもまとまった金額の融資を受ける際に重宝しますが、とくに楽天銀行ビジネスローンの最大1億円という限度額はかなり大きめの設定です。
会社や事業の規模によって、調達しなければならない金額は変わってきますが、最大1億円まで融資を受けられる可能性のあるローンであれば、多くの法人や個人事業主が利用を検討できるでしょう。
楽天のビジネスローンは審査が短く優れている
楽天スーパービジネスローンは最短翌日に融資可能であり、審査が早いビジネスローンです。
審査に必要な書類も少ないので、楽天スーパービジネスローンの利便性は高いと言えます。
他のビジネスローンとも比較しましたが、楽天スーパービジネスローンの優位性を理解していただけたのではないでしょうか。
資金繰りに困ったら「AGビジネスサポート」のビジネスローンがおすすめ。
銀行融資ではないため、銀行融資を断られた方でもビジネスローンを組める可能性は非常に高いです。
また、AGビジネスサポートなら原則無担保・無保証で即日融資を受けることができます！
※AGビジネスサポートは法人・個人事業主を対象としたビジネスローンです。
